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あるときのことです。
犬が、足にけがをして、たいそう困っておりました。
たまたま、そばを通りかかった弘法大師さまが、それをごらんになり、あわれに思い、けがをなおして下さいました。
おかげで、犬の足は、もとのように、歩いたり走ったりできるようになりました。
それからというもの、犬は、弘法大師さまに治していただいた足をだいじにして、汚さないようにと、おしっこをするときは、その足をあげてするようになったのだということです。